開発環境について
それではさっそくプログラミングを始めてみましょう!
と行きたいのですがちょっと待ってください.
何をするにも必要な道具というものがあると思うのですが,プログラミングにも当然,必要な道具というものがあります.
そう,プログラミングをするには,まず開発環境を用意する必要があるんです.
そして C言語において開発環境とは,以下のようなものを指します.
- コードエディタ
- コンパイラ
- リンカー
- デバッガー
...??? という感じだと思いますが大丈夫です.ちゃんと説明していきます.
コードエディタ
C言語(プログラミング言語)はテキストデータですから,テキストを入力していくテキストエディタが必要です.
OS に標準搭載しているメモ帳のようなアプリでも良いのですが,何かと機能が不足しています.
たとえば,コードハイライト(キーワードに色をつけてくれる機能)やインテリセンス(キーワードを自動で予測してくれる機能)などの便利な機能は是非とも欲しいところです.
なので,それらを搭載した高機能なテキストエディタ,コードエディタとでも呼びましょうか.
それが必要になります.
コンパイラー・リンカー
プログラミング言語は人間がわかる言語です.
しかし,実はプログラミング言語はPCには読めない言語なんです.
PCが読める言語をマシン語と呼ぶことにしましょう.
プログラムを実行するには,プログラミング言語 ↔︎ マシン語 の翻訳作業が必要になります.
この翻訳作業を,コンパイル,リンクと呼び,それらの総称をビルドと呼んだりもします.
この辺の細かい話は後々覚えれば良いとして,それを行ってくれる翻訳家,つまり コンパイラー・リンカーが必要になるわけです.
デバッガー
プログラムにミスはつきものです.
そしてそのミスは,バグ(虫)と呼ばれます.
(昔のプログラムは大きな機械の配線を入れ替えて行われていましたから,そこに虫が挟まってプログラムがエラーを起こしてしまったことにちなんでいるそうです.)
そのバグを除去する作業をデバッグと呼び,それを補助する機能をデバッガーと呼びます.
プログラムをしていて一度もミスをしない人なんてこの世に存在しませんから,デバッガーは必須なわけです.
統合開発環境
これらの道具を全て揃える必要があるのですが,聞いているだけで大変そうです.
しかし安心してください.
世界には,これら必要な機能を一つのアプリケーションにまとめたものが存在します.
それを統合開発環境(IDE)と呼びます.
つまり,開発環境の用意とは,この統合開発環境のインストールを行えば良いわけです.
さて次の章では,Windows or Mac で開発する際のおすすめの統合開発環境の紹介と,インストールまでを行ってしまおうと思います.