記事の内容
- luabind を使って,C++ と Lua のやり取りができたのでその手順をまとめておく
- 今回は環境構築を行ったのでそのメモ
luabind とは
C++ ⇔ Lua のやり取りをするためのライブラリ.
内部で boost を使用している.
なんかすごく簡単な記述だけで使えるため,大変便利.
グルー関数とかも必要ない.謎.
個人的には
boost を使える環境であれば,
tolua++ よりも luabind をオススメする.
ちなみに tolua++ の環境構築はこちら
boost を取得する
luabind は boost に依存しているので,
兎にも角にもまずは boost を取得する.
公式情報として,
boost の ver 1.34 に依存しているという記載があるので,
それに従い, 1.34 を使用する.
boost の過去のバージョンはここからダウンロードできる.
www.boost.org
落としてきて,任意のフォルダに解凍しておけば準備完了.
lua 5.1 をビルドする
公式ドキュメントによると, Lua 5.0 に対応しているらしいが,
試した範囲では 5.1 でも動作した. *1
luabind をビルドする
公式から, luabind の最新をダウンロードしてくる.
www.rasterbar.com
0.9.1 が最新らしい. *2
任意のフォルダに解答したら,
Visual Studio の .sln, .vcxproj を作成し,
src フォルダ内のコードをプロジェクトに含める.
構成を lib にし,ビルドをしてみる.
include のエラー情報をもとに,
boost と luabind と lua 5.1 のインクルードディレクトリを設定したら
ビルドが通るはず.
ビルドが通れば環境構築は完了.
上記手順で揃っているはずのもの
- boost 1.34 の解凍済みパッケージ
- lua 5.1 の ヘッダと static ライブラリ
- luabind 0.9.1 のヘッダと static ライブラリ
以上.
参考
参考書籍
おわりに
tolua++ で苦戦した分, luabind はすんなり環境構築できた.
次は実際に使ってみる.